夢中

何を目的に何をするのか

きっかけは何でもいいと思う。

何か輝かしい夢があって・・というのは必ずしも必要ではない。

多くの場合は、きっかけなんて人に言うほどのことではない。

私が塾を始めたきっかけですら、表向きの理由はあるし、もちろんそれも一つの理由ではあるが、きっかけは本当に数センチの段差くらいのものである。

そこから前に進むにつれて力がついてくるものであると思う。

実際に何かをしたくて、準備をしてしまうと、どうしてもそこで足踏みしてしまうものだ。

勿論、楽観的過ぎるのはよくないが、ある程度の勢いというものは不可欠である。

アドバイスを聞く時は利害関係が一致しない人のアドバイスを聞くといいというのは私にはとてもいいアドバイスであった。

無駄な情報が無くストレートな感想が聞けるからである。

進路を考えている男の子の話を聞くと、お金持ちになりたいとか様々な理由がでてきて、とてもおもしろい。

お金持ちになってどうするの?と聞くと、いい服を着て、いい車に乗って、と必死にいろいろなものを自分の周りに配置させて満足感を得ようとしている。

私自身も大学生の頃におそらく人一倍勉強して、バイトをした記憶ばかりであるから、いろいろなものを買った。そんな裕福な子がくるような大学でもなかったから車の免許取得と同時に車を購入したのはとてもいい経験だったと思う。人生で一番価値のあるお金の使い方だったと今でも思える。

18歳の頃だったから購入するにも親が付き添ってくれて、大きな買い物の時に何に気を付けるのか、など、親なりによく文句も言わず付き合ってくれたなと思うのだ。

今になって思うことは親元にいる間にいろいろなことをしてみるのがいい。失敗しても決して致命傷にはならない。

大学生になってからの親とのかかわり方だけは本当に親に感謝してもしきれないくらい多くのものをもらったと思っている。

自分も娘に対してそうしたいと思う。

したいことがあるから努力する。目的と手段をはっきりとさせることは重要なことである。

目的のために必要な努力をし続けられる人であってほしいと思う。